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荒谷建設コンサルタントがYE DIGITALの配線不要・軽量の画像監視サービスを採用

広島県の土石流発生現場、常時カメラ監視で暫定的な安全対策

2019年03月29日

株式会社荒谷建設コンサルタント(広島県広島市、代表取締役社長:荒谷悦嗣 以下、アラタニ)は、広島県下の平成30年7月豪雨災害の土石流発生場所を監視するのに、株式会社YE DIGITAL(北九州市八幡西区 代表取締役社長:遠藤 直人 以下、YE DIGITAL)が提供する画像監視サービス「MMsmartMonitor」(エムエム・スマートモニタ)を採用しました。2019年3月から3箇所の現場で監視を開始しました。アラタニは今回の導入で監視運用のノウハウを蓄積し、今後は、他地点への導入を検討していく予定です。

広島県は、平成30年7月に豪雨災害に見舞われ、土砂崩れや浸水による被害が相次ぎました。土石流の直撃で堰堤が破壊したところや、土石流が流下した渓流に残る巨石が崩落により団地を直撃する恐れのあるところなど、まだ不安定な状態が一部残っています。広島県は、災害関連緊急事業による砂防堰堤が完成するまでの暫定的な安全対策として、土石流センサを設置することを決定。また、設置したセンサが作動した場合に、周囲の情報がリアルタイムに確認できるよう、常時監視カメラを設置する方針を決定しました。

広島県下で土木関係の建設コンサルタント業務を行い、河川、砂防、森林土木などに知見を有するアラタニがその業務の委託をうけ、平成30年9月から順次センサを設置しています。常時監視カメラは電源施設の無い、山中で用いる監視システムとなるため、総重量が100キロ近くになってしまい、機材運搬に困難を要しました。また、カメラとその制御に必要な機材をソーラー電源で賄うため、夜間には充電不足でシステムが停止するリスクや、電力等の理由でカメラを1台しか設置できないことから、機器故障により視点を喪失するリスクが課題としてあがりました。そこでアラタニは、安定稼働が可能な、省電力で簡易なソーラー発電のカメラシステム導入の検討を行い、YE DIGITALの
「MMsmartMonitor」の導入にいたりました。

 


■YE DIGITAL:「MMsmartMonitor」の特長


広島県の土石流発生現場、常時カメラ監視で暫定的な安全対策
省電力 バッテリ駆動のカメラを用いるクラウドサービスなので、電気使用はカメラハブと通信機器のみ。充電不足リスクを軽減。
カメラは省電力設計で、数年間電池の入れ替え不要。
配線不要 カメラは100%無線なので、設置場所を選ばない。
視野確保 1台のカメラハブにカメラが5台まで接続可能。メッシュ監視で機器故障による視点喪失リスクを低減。
軽量 クラウドサービスなので現地設置の設備が少なく、軽量。
(16Kg程度、一般的なシステムの約1/6)
低コスト クラウドサービスなので導入・ランニングコストの低減が可能。


今後、アラタニとYE DIGITALは協力し、安心・安全な生活を守るため、監視運用のノウハウを蓄積して他地点への展開を検討していくとともに、巨石監視に向け、監視システムで撮影した画像の解析による、より高度な監視システムの導入を検討していく予定です。
 
■関連リンク

画像監視サービス「MMsmartMonitor」