
株主のみなさまには、平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、当社グループは、中期経営計画(2022-2024)の最終年度として、ビジネスソリューション事業において、大規模プロジェクト遂行・管理の徹底と品質確保、戦略的パートナーとの連携を軸としたERP領域の新規開拓・拡大に加え、運用におけるデジタルとデータを活用した新たなサービス展開の促進などによって事業拡大を図ってまいりました。
また、IoTソリューション事業においては、物流DX分野では、需要旺盛な市場への当社ソリューション「MMLogiStation」の拡販加速によって事業拡大を推進してまいりました。年度後半に、品質性能への対応により事業成長が鈍化しましたが、事態も収束し、再加速による成長軌道回帰に取り組んでおります。畜産DX分野においては、政府の飼料流通合理化支援に応じ、飼料メーカーやJA などを中心としたエリア拡販展開(面攻勢)による受注拡大、スマートシティ分野では駅周辺地域の再開発事業などをターゲットに、自治体へ向けた営業攻勢の強化や、パートナーとの連携強化などにより事業展開の加速を図ってまいりました。
その結果、当連結会計期間の業績につきましては、売上高は199億44百万円(前連結会計年度比2.3%増)、営業利益14億8百万円(同5.4%減)、経常利益15億29百万円(同1.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億38百万円(同4.9%減)となりました。
当社グループは、新たに中期経営計画(2025-2027)を策定いたしました。プロダクト・サービスの機能的価値から顧客体験価値を軸にした事業モデルへの変革と、顧客や社会のDXやCX(カスタマー・エクスペリエンス)の加速に貢献することにより、「最高のエクスペリエンスを支援するデジタル・サービス企業」を目指し、以下の4つの方針に取り組んでまいります。
方針1.顧客起点のマーケティング戦略の展開
方針2.カスタマーサクセスに導くプロダクト・サービス力の実現
方針3.ビジネス拡大を支える投資戦略の推進
方針4.持続的成長を支えるサステナビリティ経営の推進
その初年度である2025年度につきましては、以下の4つの取り組みを推進してまいります。
①市場や顧客のニーズを起点とした、戦略的かつ効率的なマーケティング・営業活動と社内連携による最適なソリューションの提案により、受注の加速と拡大を目指します。
②前年度の品質性能問題を踏まえ、QCD(品質・コスト・納期)の厳守・安定化により、顧客信頼性・満足度の向上と製品・サービスの品質・利益向上を追求します。
③世界で急速に広がりを見せる生成AI の開発工程におけるプログラミング支援や、会議の議事録作成など、各業務において最大活用することにより、生産性の向上・収益性の向上につなげます。
④経営管理システムの刷新・強化と事業ポートフォリオマネージメントの強化によるデータドリブン経営を推進します。
株主のみなさまにおかれましては、今後ともなお一層のご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長
